30日の取引で、原油先物価格が1%超下落している。需要鈍化と供給過剰が市場を圧迫する中、欧米での寒気は長く続かないとの見通しも価格下落に影響している。
0140GMT(日本時間午前10時40分)時点で、期近の米ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物CLc1は前営業日終値比1.82%安の1バレル=37.18ドル。北海ブレント先物LCOc1は1.24%安の同37.32ドル。
市場関係者らは、価格下落は主に来年の軟調な相場見通しなどが背景だとした。
気温の低下により需要が押し上げられるとの期待で、米原油価格と北海ブレントは前日の取引で約3%上昇していた。
しかし、トムソンロイター・アイコンのデータによると、欧州大陸の平均温度は現在の摂氏約5度から、1月3日までにこの時期の通常の気温となる2.4度をやや下回るとみられるが、1月7日までに最高6─8度まで再び上昇する見通し。
米国の大半の地域でも、寒さは1週間以上は続かないとみられている。